[保護3日目その1] ケージ飼いにチャレンジ

[保護3日目]
前日、17時間もソファベッドの下に引きこもっていたチビ。
心配になり、その日の深夜はずっと起きて、チビの様子を見ていました。
夜中は昼間の引きこもりがウソのように、のびのびと過ごし、私に甘え、これなら、大丈夫だと私が思い始めた頃、チビちゃんの行動が変わりました。

午前6時。
家の外の廊下を歩く足音。
それが聞こえた瞬間、小走りに逃げるチビ。
完全に隠れはしませんでしたが、これが前日のソファベッドの下に隠れてしまった原因だろうと思えました。

元々、チビは野良猫時代から、とても怖がりな猫でした。
物音に敏感で、人が来たら隠れていました。
そのため、廊下の足音も怖いと感じたのだと思います。

その時、ソファベッドの下には入れないようにしていました。
しかし私は、チビの警戒する仕草を見て、「このままでは、家庭内野良猫になってしまう」と焦り、ケージに入れようと決意したのです。

チビをケージに入れる

元々、最初からチビをケージに入れる予定でした。
野良猫の保護活動をされている方のブログや、小笠原の野生化した猫を人慣れさせた話から、チビもケージに入れて、慣れさせようと思ったのです。

実は、すでに2度、チビをケージに入れようとしていました。
1度目は、猫トイレとフードと水、2度目は猫トイレのみを入れた状態。
しかし、暴れて5分と持たずに諦めました。

3度目、暴れるだろうと予測がついたので、ケージには何も入れず、チビを捕獲してケージに入れました。
案の定、チビは暴れまわりました。
ケージのすき間から前足を出し、ケージにかじりつき、どこか出られないかと、転げまわって暴れて探していました。
保護初日にしか聞かなかった、悲しそうな声で、鳴き叫んでもいました。
それでも心を鬼にして、私はケージからチビを出しませんでした。
少しでもチビが落ち着くようにと、ケージにタオルケットを掛けましたが、チビはタオルケットもひっかけて引っ張って…。

そして、チビが静かになったのは、1時間後の、午前7時半でした。
覗いてみると、犬の様に口呼吸をしていて、かわいそうなことをしたと、心が痛みました。

ケージの中で落ち着いたチビ
ケージの中で落ち着いたチビ

ケージ飼いをやめる決意

チビが落ち着いたのを見届けてから仮眠をとり、目覚めたのは14時頃。
チビは相変わらず、ケージの中で大人しくしていました。

ケージの中で小さくなるチビ
ケージの中で小さくなるチビ

ケージの中に猫トイレを入れ、少しタオルケットを取ってみました。
すぐにトイレで小をしたものの、その後はまた暴れだし、再度タオルケットを掛けて落ち着かせました。

チビを入れたケージ
チビを入れたケージ

その後、色々と考え、チビをケージ飼いするのはやめようと決意しました。

家庭内野良猫になって欲しくないと焦るあまり、ケージに閉じ込めてしまいました。
しかし冷静に考えてみると、チビは知らない人は怖がりますが、私にはとても懐いていて、ナデナデはもちろん、私の後を追いかけてきます。
夫は出張中で、家には私のみ。
来客も全くありません。
その状況で、チビを「何」に慣れさせるのか?
そう考えたところ、チビにケージ飼いは必要ないのではないかと思えました。

また、前日の昼間、チビは長い時間ソファベッドの下に隠れてしまいましたが、それも、無理やり慣れさせる必要はないと思いました。
チビはつい最近まで野良猫で、完全に夜行性でした。
そんな状態で、昼間は隠れてしまうのは仕方がないと思います。
私だって、夜更かしをなかなか直せず、試行錯誤してましたから(^-^;)

隠れて寝るのが落ち着くなら、隠れて寝てくれていい。
夜になれば出て来て、ご飯を食べて、のびのびと遊んで、私に甘えてくれまる。
だからもう、ケージ飼いをしなくても、大丈夫だと思えるようになりました!

ケージを開けました

ケージを開けたのは、16時。
タオルケットはそのままに、ケージの扉だけ開けました。

ケージを開けた状態
ケージを開けた状態

チビは出て来ませんでした。
相変わらず、ケージの中で、小さく丸くなって寝ていました。

ケージの中で、丸くなって寝ているチビ
ケージの中で、丸くなって寝ているチビ

ケージの中で丸くなっているチビに、ひたすら謝りました。
「ごめんね。」
「信頼してくれてたのに、裏切ってごめんね」
「これから一生大切にするからね」
「本当にごめんね…」

結局、チビが出てきたのは20時20分。
謝ったのがチビに届いたのか、ケージに閉じ込められたことなどなかったかのように、チビは甘えてくれました。
本当に、本当に良かったです(>_<)

ケージ飼いについて

今回、私はチビをケージ飼いしませんでしたが、ケージ飼い自体は、効果があることだと思います。
不安で怯えた元野良猫さんが、穏やかでのびのびと甘えている写真をみると、良かったと感じます。

今回、チビには、ケージ飼いが必要なかった。
ただ、それだけのことだと思います。
必要な猫、必要ではない猫、それぞれの環境によって、時には必要で、時には必要ではない。
チビをケージ飼いにチャレンジしてみて、そういうモノだと感じました。

今(10月11日にこのブログを書いています)、チビは自らケージの中に入り、時々寝ることも。
家庭内野良猫になることもなく、寝たい時にはカーテンとソファの間など、隠れられる場所で寝て、起きたい時に起きて、部屋の中でのんびりと過ごしています。

私自身が迷走して、チビにはかわいそうなことをしてしまいましたが、今、無事に過ごせていて良かったと、心の底から思っています(*^-^*)

2 COMMENTS

Sai

はじめまして。
ゼロワン日記を、コッソリと読ませて頂いていたSaiと申します。

30代前半独女、二匹の元野良保護猫と一緒に生活しています。

読ませて頂いて思いましたが
焦らないで大丈夫ですよ^ – ^

個体差も有るし、性格も様々ですが
じっくり時間を共にすれば
ちゃんと慣れてくれますよ。

と、言うのも
私は昨年、二匹と共に引越しをしたのですが
引越し後3ヶ月は夜鳴きが収まらず御飯の量も減り
元々は、二匹共私にベッタリで超甘々な子達だったのに側に来なくなりました。
こちらが滅入ってしまう程でした。

充分に関係を築いていても
猫は環境が変わると一層臆病になるのだと痛感しました。

しかし、3ヶ月を過ぎた頃
ある日突然元のベッタリ甘々に戻りました。
きっかけは分かりませんが。

【慣れ】だと思います。

だから。焦らないで下さい。
猫は家につくって言うくらいですから。

安全な所だと理解するまでです。

それまでは
暗くてスッポリと隠れる事の出来る逃げ場所を用意してあげる。猫は暗くて狭い所が好きです。(場所は固定してあげる。コロコロ移動させない。)

チビちゃんと、素敵な関係を築いて下さいね^ ^
応援しています。

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れい(ゼロワン日記。)

Saiさん、初めまして、こんにちは!
コメントありがとうございます!
ゼロワン日記。を読んでくださっているんですね!
とても嬉しいです(*^-^*)

アドバイスありがとうございます!
3ヶ月も夜鳴きや食欲がなくなるのは、大変ですし、心配でしたね。
関係を築いていても、「慣れるまで」がとても大切なんですね!
しっかり、心に留めておきます!

猫を飼うのは初めてだったので、最初、とても焦ってしまいました(>_<) 今は無事に心の余裕ができ、チビも家の中で落ち着ける場所を見つけ、くつろいで過ごしてくれています(*^-^*) 私が最初迷走してしまったのは、チビにとても申し訳なかったですが、順応が早い子で、本当に良かったです。 これからしっかり、チビと素敵な関係を築いていけるようがんばります!

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